5月5日放送分より 眼の病気に気をつけよう
白内障は、レンズの部分にあたる水晶体が濁ることによって起こり、視力低下や眼のぼやけ、まぶしさなどを生じさせます。軽傷の場合は目薬で対応できますが、中等度以上になるとレンズの交換手術が効果的です。最近は日帰りの施設も増えました。
眼圧があがり、視神経に障害をもたらす緑内障。放っておくと失明の危険性があります。これも軽傷の場合は目薬を使用しますが、キチンと管理することが重要です。レーザーや手術が必要な場合もありますので、ちゃんと診断をつけること。
最後に糖尿病性網膜症。糖尿病合併症の一つですが、失明に至ることが多いです。腎臓からの透析も怖いですが、失明も怖いです。糖尿病をお持ちの方はできれば半年一回の眼科受診をお勧めします。
4月21日放送分より 貧血のお話
貧血とはあくまでも血の赤み成分が少ないことを基本さします。朝に朝礼で女子(最近は男子も)が倒れるのは起立性低血圧といって、血圧の急な下降によるものです。
貧血には、鉄欠乏性貧血、巨赤芽球性貧血、溶血性貧血、再生不良性貧血・・・など多くの原因があります。それぞれの原因に応じた治療が必要です。
闇雲に鉄をとれば良いというものではなく、過剰摂取により、肝機能異常を来す場合もあります。
症状のふらつき、息切れ、めまいなどが起きたときは採血を行い、適切に分類、診断、そして治療に入る必要があります。
3月10日分の放送より 胆石のお話
あいたたた・・・食事の後にみぞおちが痛む胆石発作。女性に多く、中年以降に起きるのが多いです。
脂肪の多い食事をすると、胆汁の分泌が盛んになります。肝臓から胆嚢へ胆汁は運ばれ、必要に応じて十二指腸に分泌されるのですが、胆汁過多になってしまうと胆嚢の中で胆汁の成分が固まってしまいます。その結果コレステロール結石やビリルビン結石などが胆嚢の中にできます。それが大きくなって胆嚢の出口で嵌頓(かんとん)すると痛みが生じるのです。
その状態を続けると、そこに細菌感染が加わって胆嚢炎を起こします。おなかの痛みと発熱、場合によっては黄疸が出ます。こうなると入院になります。
一年に一回エコー検査を受けましょう。すぐに胆石があるかどうかはわかります。